2008年08月28日

建礼門院右京大夫 @ 愛する者の死

前途への希望にあふれ、幸福の真っ只中にあった人生の花の盛りを、突如として襲った余りにも痛ましい出来事。

愛する者の死。

それを境に、急転直下。

長いあいだ育んできた将来への夢を自ら捨て、あらゆる望みを絶ち、自己の内面との対話にのみ、生活感情を限定してしまう。

表向きは世間の人々に立ちまじりながらも、その実、心は絶えず過去を振り返るばかり。

追想は止まるところを知らない。

日々の暮らしの中で、見るものにつけ聞くものにつけ、鮮やかに心に蘇ってくるのは昔の懐かしい事ども。

我ともなく心が弾み、ときめいたあの時。

思い返すたびにチクリと胸が痛む、あの場面。

決まって感傷の涙にくれる、あの言葉。

そんな過ぎ去った、しかし忘れられない思い出の中でのみ、ひっそりと生きていく。

そんな境遇を余儀なくされた女性は、古今東西けっして少なくはないのかも知れない。

源平の争乱期に若い日々を過ごした建礼門院右京大夫は、当代一流の芸術家を両親に持ち、「むかし式部、いま右京。」
と呼ばれるほどの才能に恵まれていた。 
 
 こちらもどうぞ→
ネット社会、その光と闇を追うー

posted by asaborake at 17:42| 東京 雨| Comment(2) | TrackBack(0) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
TBありがとうございました。
私も建礼門院右京大夫の歌が大好きです。素晴らしい歌が沢山ありますね。
Posted by シゲ at 2008年08月28日 23:01
シゲさん
初めまして。
コメントを有り難うございした。

建礼門院右京大夫の歌は、とてもロマンティックですよね。
Posted by 大滝三千夫 at 2008年10月01日 11:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/105632629

この記事へのトラックバック