2009年12月29日

いにしえに迷うBローマの闇路

 トレビの泉.jpg トレビの泉

その青年と、トレビの泉に近いレストランで夕食をとり、映画で有名なテルミニ(終着駅)前のホテルへ帰ろうとドアを押した。

外は既に暗く、夜風は肌を刺すほどに冷たかった。

しかし、日中何度か歩いているし、イタリア料理に舌鼓を打ったあと、一杯機嫌で弾むような足取りで帰途についた。

ヨーロッパの古い街には所々に広場があり、それが散歩のための格好の目標になる。

だが、その時に限り、行けども行けども目当ての広場に行き当たらない。

ワインの酔いもさめ、弾んでいた気持ちもしだいに焦りに変わってきた。

真冬の異国の闇路、心細さが募ってきた。

道を間違えたのだろう。

きっと、とんでもない方向に歩いているんだ。

あたりは真っ暗闇。

心もとなさと焦燥にかられ、しぜん急ぎ足になっている。

古い石畳やアスファルトに響く自分の靴音が、不安をいやます。




posted by asaborake at 18:27| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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