2010年01月03日

いにしえに迷うCコロセウムの廃墟

コロセウムの廃墟.jpg コロセウムの廃墟

いつの間にか、冷たい雨さえ降り出してきた。

方向感覚をなくした
ローマの夜道を、駆けるようにさ迷った。

と、そんな時である。

小さな私を押し潰すように突然、眼前に黒い巨大な物体が出現した。

瞬時のうちに黒々とした大きな塊が前方に立ちはだかり、
異郷人を威嚇したのである。

驚愕し、戸惑いながらも暗黒に目を凝らした。

コロセウムである。

巨大な
コロセウムの廃墟である。

そのとき私は、2千年前の古代ローマの闇に、茫然自失として立ち尽くしていた。

暗澹たる歴史の深遠のただ中に放り込まれた、あわれな遠来の東洋人であった。

ひとしきり激しくなった雨の中で私は、彼我の文明の底知れぬ隔たりを感じていた。

その奇怪で、おどろおどろしい瓦礫の山ほど私に、
西洋文明との違和感、取り付く島のない断絶感を覚えさせたものは、いまだかつてない。





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posted by asaborake at 15:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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